
長い上ヒゲを見ると「天井かもしれない」と思います。でも、上ヒゲが出ただけで下落へ変わるとは限りません。
リバーサルデイで見るのは、ヒゲの形だけではありません。それまでのトレンド、高値・安値の更新、前日終値との位置関係を一緒に確認します。
一日で流れが逆向きになったように見えるため目立ちますが、あくまで転換の候補です。翌日からの値動きまで見て、慌てて判断しない方法を学び直します。
今回学び直して分かった3つ
- トップ型は高値更新後に弱く、ボトム型は安値更新後に強く引ける
- 値幅と出来高が大きいほど注目されやすいが、反転を保証しない
- 週足・月足では、週末・月末の終値が確定するまで待つ
リバーサルデイとは?
リバーサルデイは、それまでの値動きと反対方向へ引ける一日です。上昇の後に現れるトップ型と、下降の後に現れるボトム型があります。
実務上の定義には少し違いがあります。この記事では分かりやすく、トップ型は「直前の高値を更新した後、前日終値より安く引ける日」、ボトム型はその逆として確認します。
その日だけ切り取るのではなく、前に上昇または下降が続いていたことが必要です。横ばいの途中で同じ形が出ても、意味は弱くなります。
トップ型とボトム型の違い

トップ型では、買いの勢いで新高値を付けた後、売りに押されて前日終値より下で引けます。高値では買いが続かなかったことを表します。
ボトム型では、新安値を付けた後に買い戻され、前日終値より上で引けます。安値では売りが続かなかったことを表します。
高値更新と安い終値、または安値更新と高い終値の両方がそろう形は、キーリバーサルとも呼ばれます。ただし名称だけで判断せず、終値の位置を実際に確認します。
どんな反転が注目されやすい?

一日の高値と安値の幅が広いほど、その日に売買判断が大きくぶつかったと考えられます。さらに出来高が普段より増えていれば、多くの参加者が関わった可能性があります。
もう一つ大切なのが出た場所です。長い上昇の終盤にトップ型が出る場合と、上昇を始めたばかりの場面では意味が違います。
値幅・出来高・位置がそろうほど注目度は高まります。それでも翌日に高値を更新すれば、反転候補は否定されることがあります。
見る順番
- 直前にトレンドがあったか
- 高値・安値の更新と終値を確認
- 値幅、出来高、翌日以降の動きを確認
売買ではどう使う?
上昇後のトップ型は、利益確定を考える材料の一つにできます。全売却ではなく一部を利確し、翌日以降に安値を切り下げるかを見る方法もあります。
下降後のボトム型は、底打ち候補として観察できます。ただし、一日だけの反発で買わず、翌日の高値更新や支持線の維持を確認します。
損切り位置は「リバーサルデイが出たから」ではなく、直近高値・安値や許容損失から決めます。形が失敗したときの出口を先に考えておきます。
週足・月足ではどう見る?

同じ考え方は週足や月足にも使えます。週足なら週の高値を更新した後、前週終値より安く引けたかを確認します。月足なら月単位で見ます。
期間が長いほど多くの売買を含むため、日足より大きな流れの転換候補として注目されます。ただし、週の途中や月の途中では終値がまだ決まっていません。
水曜日に週足の形を決めつけず、週末の終値を待ちます。月足も同様に、月末までに形が変わる可能性があります。
初心者がやりがちな間違い
- 長いヒゲだけで反転と決める
前日終値と直前トレンドを確認します。 - 高値圏・安値圏ならどこでも同じと考える
直前にどれだけ上昇・下降したかを見ます。 - 一日でトレンド転換が確定したと思う
翌日以降の高値・安値を確認します。 - 出来高を見ない
普段の平均と比べ、参加者の増減を見ます。 - 未確定の週足・月足で売買する
週末・月末の終値を待ちます。
実例チャートで本当にそう見えるか
三菱重工業(7011)の2024年9月20日〜10月15日を日足で振り返ります。10月2日は直前20営業日の最高値を更新しました。

10月2日の高値は2,386.0円です。前日終値2,283.5円に対して、当日終値は2,210.0円でした。高値更新後に前日終値より安く引けたため、トップ型の候補として確認できます。
出来高は153,836,800株で、直前20営業日平均の約2.36倍でした。値幅も198.0円あり、普段より売買が大きくぶつかった日です。
ただし、その後すぐ大きな下降トレンドが確定したわけではありません。10月前半は2,100円台から2,200円台で推移しました。この例からも、一日の形は警戒材料であり、転換の確定ではないと分かります。
実例チャートについて
TradingViewの三菱重工業(7011)日足を表示し、当ブログで10月2日に青い縦線を加えた公式スナップショットです。表示期間は2024年9月20日〜10月15日です。
今回学び直して分かったこと
- リバーサルデイは、それまでの流れと反対方向へ引ける日です。
- トップ型は高値更新後に弱く、ボトム型は安値更新後に強く引けます。
- ヒゲだけでなく、前日終値との位置関係を確認します。
- 値幅・出来高・出た場所を一緒に見ます。
- 一日だけでトレンド転換が確定するわけではありません。
- 週足・月足は、週末・月末の終値を待ちます。
- 翌日以降の高値・安値と組み合わせます。
さらに体系的に学びたい人へ
参考書籍
『マーケットのテクニカル分析』
ジョン・J・マーフィー著/パンローリング
ISBN 978-4-7759-7226-7
日足の反転から週足・月足の見方まで、前後の流れと一緒に学びたい人向けの一冊です。
※上記リンクはAmazonアソシエイトリンクです。適格販売により収入を得る場合があります。
参考資料
- John J. Murphy, Technical Analysis of the Financial Markets/日本語版『マーケットのテクニカル分析』
※この記事は学習内容を整理したもので、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。リバーサルデイは反転を保証せず、定義や重要度の判断には幅があります。投資前に最新情報を確認し、最終判断はご自身でお願いします。
Xでも日々の投資のぼやきや銘柄考察をつぶやいています。気軽にフォローやリプライで絡んでもらえたら嬉しいです!【 https://x.com/Zundamontousi 】



コメント