
チャートへ水平線を引いてみても、どの高値や安値を選べばよいのか迷います。
ヒゲへ合わせると少しずれます。線を少し抜けただけで売るべきか、そのまま待つべきかも判断しにくいところです。
そこで今回は、支持線と抵抗線を基本から学び直しました。分かったのは、ぴったり当たる1本の線を探すより、買いと売りがぶつかりやすい価格帯を見つける方が使いやすいということです。
今回学び直して分かった3つ
- 支持線・抵抗線は、1本の線より価格帯として見る
- 反応回数だけでなく、期間・出来高・直近性も確認する
- 触れた、少し抜けたという理由だけで売買を決めない
支持線・抵抗線は何を見る?
支持線(サポートライン)は、下落が止まったり反発したりしやすい価格帯です。過去の安値や、何度か買いが入った場所を目安にします。
抵抗線(レジスタンスライン)は、上昇が止まったり押し戻されたりしやすい価格帯です。過去の高値や、売りが増えた場所を目安にします。
線そのものが株価を止めるわけではありません。同じ価格を見ている人の注文が重なるため、結果として反応が起こりやすくなります。
今回の確認メモ
- 支持線は価格の下側、抵抗線は上側を見る
- どちらも未来の反発を保証する線ではない
なぜ同じ価格帯で止まりやすい?
私が分かりやすかったのは、線よりも投資家の気持ちで考える方法でした。
前回1,000円付近で買って利益が出た人は、もう一度その辺りまで下がれば買いたいと考えるかもしれません。前回買えなかった人も、次の機会を待っています。
反対に、1,000円付近で買った後に含み損になった人は、株価が戻ると「やっと売れる」と考えます。この売りは「やれやれ売り」と呼ばれます。
こうした記憶や損益が重なると、過去の高値や安値付近へ注文が集まりやすくなります。支持線・抵抗線は自然法則ではなく、多くの人が同じ価格帯を意識した結果だと考えると納得しやすくなりました。
水平線はどこへ引く?
まずチャートを少し縮小し、何度か止まった高値や安値を探します。1本だけ飛び出したヒゲより、複数のローソク足が反応している場所を優先します。
次に水平線を引きます。ただし、実際の高値や安値は毎回少しずれます。ヒゲ先、実体、終値のどれか一つへ機械的に合わせず、少し幅のあるゾーンとして見ます。
日足へ引くなら週足も確認します。短期足では目立たない価格帯が、上位足では大きな節目になっている場合があるためです。
線を増やしすぎると、どこでも反発しそうに見えます。最初は直近で目立つ支持帯と抵抗帯を1〜2本ずつに絞る方が見直しやすそうです。
重要な価格帯をどう見分ける?

同じ価格帯で反応した回数が多く、長い期間意識されているほど、その場所は重要視されやすくなります。反応したときに出来高が増えているか、最近も反応しているかも確認します。
ただし、何度も止まったから次も止まるとは限りません。繰り返し試されるうちに、その価格帯の買い注文や売り注文が減り、抜けやすくなる場合もあります。
回数は「必ず反発する根拠」ではなく、他の参加者も見ていそうかを考える材料として使います。
売買でどう使う?
支持帯では押し目候補を探す
上昇中の株価が支持帯まで下がった場面は、押し目候補になります。ただし、触れた瞬間には買いません。下ヒゲ、陽線、出来高、直近安値を割っていないかを確認します。
抵抗帯では新規買いを急がない
抵抗帯付近は、利益確定を考えたり、新規買いを追いかけずに反応を待ったりする場所です。保有株を全部売るのではなく、分割利確の判断材料にもできます。
ブレイク後は維持できるかを見る
抵抗帯を上抜けば上昇継続の候補、支持帯を下抜けば弱さの候補です。それでも、ブレイクだけで方向は確定しません。終値で抜けたか、出来高が増えたか、翌日以降も維持できたかを見ます。
サポレジ転換とは?
抵抗帯を上抜けた後、株価が同じ場所まで戻り、今度は下落を支えることがあります。反対に、支持帯を下抜けた後は、その場所が上値を抑える抵抗帯になる場合があります。
これがサポレジ転換です。買えなかった人の押し目買い、空売りしていた人の買い戻し、利益確定などが同じ場所へ集まりやすくなると考えられます。
ただし、抜けた瞬間に役割が変わるとは限りません。いったん戻ったときに反応するかを見てから、役割転換の可能性を考えます。
少し抜けたらブレイク?節目と損切りを学び直す

株価1,000円や日経平均4万円のような切りのよい数字は、多くの人が意識しやすい節目です。そのため、支持帯や抵抗帯になりやすい一方、注文が集中しやすい場所でもあります。
価格が一時的に線を抜け、すぐ元の範囲へ戻る動きはダマシと呼ばれます。ヒゲだけの抜けなのか、終値でも抜けたのか、翌日以降も続いたのかを確認します。
損切りを分かりやすい線の真上や真下へ機械的に置くと、一時的な値動きで約定することがあります。ただし、線から遠ざければよいわけでもありません。
自分が許容できる損失額を先に決め、株数と値幅を調整する。そのうえで、直近安値や値動きの大きさも含めて位置を考える必要があります。
慌てないための確認
- ヒゲだけでなく終値を見る
- 翌日以降も抜けた状態が続くかを見る
- 損切りは許容損失から逆算する
初心者が支持線・抵抗線でやりがちな間違い
- 自分の予想に合う場所へ線を動かす
先に主な反応点を選び、売買した後も都合よく動かさないようにします。 - すべての高値と安値へ線を引く
直近で目立つ価格帯へ絞り、重要でない線は消します。 - ぴったり1円単位で反応すると考える
ヒゲや実体を含む幅のあるゾーンとして見ます。 - 触れただけで買う・売る
ローソク足、出来高、終値、次の高値・安値を確認します。 - 少し抜けただけでブレイクと決める
一時的なヒゲか、終値や翌日以降も抜けているかを見ます。 - 短期足だけを見る
日足なら週足も確認し、大きな流れと重なる価格帯を優先します。 - 水平線だけで判断を終える
出来高やローソク足など、別の根拠と組み合わせます。
私が特に気をつけたいのは、線を増やしすぎることです。後から見ればどこかの線には当たりますが、それでは売買前の判断に使いにくくなります。
今回学び直して分かったこと
- 支持線・抵抗線は、買いと売りがぶつかりやすい価格帯です。
- 支持線は下落、抵抗線は上昇が止まりやすい場所を見ます。
- ぴったり1本ではなく、少し幅のあるゾーンとして考えます。
- 重要度は反応回数、期間、出来高、直近性で確認します。
- 触れた、少し抜けたという理由だけで売買を決めません。
- 抜けた価格帯は、支持と抵抗の役割が入れ替わることがあります。
- 損切りは線だけでなく、許容損失と値動きの大きさから考えます。
- 出来高やローソク足、上位足と組み合わせて使います。
支持線・抵抗線は、反発する価格を当てる線だと思っていました。学び直してみると、実際には注文が集まりそうな場所を整理し、その周辺で何が起きるかを見るための道具でした。
私も線を増やすより、目立つ価格帯を少数に絞り、触れた後の値動きを確認する使い方から続けてみます。
今回参考にした本
『マーケットのテクニカル分析』
ジョン・J・マーフィー著/パンローリング
ISBN 978-4-7759-7226-7
支持線・抵抗線からトレンドライン、価格パターンまで、テクニカル分析を順番に学び直したいときに使っている一冊です。
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参考資料
- John J. Murphy, Technical Analysis of the Financial Markets/日本語版『マーケットのテクニカル分析』
※この記事は、私が学び直した内容を整理したもので、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。支持線・抵抗線の位置には判断が含まれ、将来の値動きを保証しません。投資前に最新情報を確認し、最終判断はご自身でお願いします。
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